2011年01月06日

休息

2011年になりました。
昨年祖母が亡くなり、喪中ということで
新年の挨拶は派手にせず、お屠蘇もなしでしたが
お正月はところどころ祝ってました。
祝い箸だったし。
きっと、賑やかな方が本人も嬉しいだろうという
家族の幸せな解釈。
みなさん、今年もどうぞよろしくお願いします。

クリスマスの週はこれでもか、という程毎日ディープで
したが、最後の方はあと何個、とカウントダウンできるようにも
なり、クリスマス当日は達成感いっぱいでした。
やっぱり一番大変だったのは
学校のキャンドルライトサービス。
今年は今までで最大規模、そして初めて新築のチャペルで実施、
小中高合同・・初めてな事だらけで総指揮・指導を任せてもらい、
指揮や指導より、やはりオーガナイズが一番
大変で難しいということを改めて気付かされた。
オーケストラも昨年よりぐっと上手くなったし、
コーラスもまとまりが良かった。本当にいい出来だった。
何より、チャペルの音響がコーラスに程よいので
雰囲気もたっぷりでやってる方もモチベーションがあがる。
そして、こういう時ばかりは大きく見える高校生達の前で
可愛らしい小学生が全力で、(しかも上手い)歌ったり
ハンドベルを演奏すると、高校生にエンジンがかかる。
「上手〜いやば〜い」。
いつもながら反省や課題も残しつつ(まあ、初めての試み
だらけなのでないと困る)終わったという安堵に包まれた夜でした。
火事がなくて本当に良かった。

23日は、佐渡裕が指揮する「21世紀の第九」に出演。
大阪のシンフォニーホールは超満員で、
私の両親も含め立見も大勢。
昨年は朝日放送の開局記念年でもあったそうで、
5日公演のうち、私は1日だけの出演であったのにも
かかわらず、見事ビンゴで朝日放送のテレビ中継が
入った日でありました。今年5月あたりに放送される
そうですが、よく見れば私がちらっと映っているかと
思われます。
第九に関しては、課題は何と言っても暗譜でした。
連日公演だったのでゲネもなく、本当にぶっつけ本番の
状態で暗譜というのは怖かった!
2日後に別の演奏会を控えていたこともあって、
毎日学校へ向かう道中なんぞに口をもごもご
呪文のように第九の歌詞を唱えていたりした。
さぞかし怪しかったに違いない。

25日はクリスマスオラトリオ公演。
この日はもう、12月のラッシュからやっと解放
という気持ちでいっぱいで、正直なところ出来を吟味したり
反省しようというのはあんまりなかった。
クリスマスオラトリオは音楽的に
ポジティブでハッピーだなあ、というぐらいか。
ケルン音大の教会音楽科では、通奏低音の試験課題が
クリオラだったし、マタイやヨハネ受難曲と並んで
外せない重要な勉強題材みたいな存在でもあったので、
今回歌えて本当に良かった。
公演時間の問題とかがないのなら、できれば1部から全部
やりたかったなあ。

そんなこんなで、クリスマス明けてからは
忘年会や新年会、普段あまり会えない人達と会ったり
久しぶりに新曲の譜読みを始めたり、
映画をいっぱい借りてきて見たり、
珍しく休みにどこにも行かず、ちょっとドイツを
恋しがりながらも特に何かある訳でない休暇に
浸ってたりする。




posted by jun at 11:00| フランクフルト ☁| Comment(0) | 演奏する。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月18日

クリスマスへ駆け足

12月の頭にはフルに予定がひしめいていたのが、
毎日一つずつ荷物が減っていくような感じなのは
なかなか気分がよい。
残っているものが全て大物ばかりなのだけど。

先月に会場を借りて録音した自分の演奏を、今になってやっと
聴いて編集作業に手をつけている。
当たり前な事だけど、客観的に聴くと「ええっ?!」というくらい
悪い部分がたくさん見える。ちょっとへこむけど、
こうできるかも、と客観的になれるので、つくづく録音は大切だと
思う。しかし、オルガンにこうも滅多に触れないのはやっぱり悲しいなあ。

更新していない間に、結構映画(DVD)を見ていた気がする。
比較的最近、それまで殆ど見なかったドキュメンタリーを
ちょこちょこ見るようになった。
以前記事にした『マン・オン・ワイアー』とか、
『いのちの食べ方』とか。
なかなか良いのは、『ハーヴェイ・ミルク』という少し古い
アメリカのゲイ解放に励んだ運動家を取り上げたもの。
アカデミー賞をいくつか穫った作品だが、比較的最近
ショーン・ペンがハーヴェイ・ミルクを演じて
ガス・ヴァン・サントが監督を務め、これまたアカデミーを
穫った『ミルク』という映画があって、こちらも良い。
milk.jpg
http://milk-movie.jp/

インパクトがあったのは、
アニー・リーボヴィッツというアメリカの女流フォトグラファーを
追ってドキュメンタリーにしたもの。
アニー・リーボヴィッツは7〜80年代に
『ローリング・ストーン』という雑誌の表紙を
撮り続けていた人で、有名人がこぞって彼女に写真を
撮られたがったという人。
彼女自身は私も全然詳しくないので、彼女の撮った
写真を見てみる方が早い。
アニー1.jpg
この撮影の4時間後にジョンが暗殺されているという衝撃的な写真。
アニー2.jpg
膨らんだおなかが美しく力強いデミー・ムーア。
なんでこんなのが撮れちゃうのかな〜というような
写真だらけ!
思わず写真集を一つ買ってしまったけど、この人のなら
まだまだいっぱい見てみたい!と思わせる写真たち。
アニー3.jpg
すごいや。


posted by jun at 23:43| フランクフルト ☁| Comment(0) | 日本での生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月14日

師走な日々

師走は何故こうも慌ただしいんだろう。
そういう時にぽこっと空いた時間とかができると、
何故か妙に色々と考えてしまう。

さてさて、更新しない間に色々な事が
ありました。
先月は何と言っても、日本で初のソロコンサート。
「名古屋オルガンの秋」という演奏会シリーズで演奏
させてもらいました。
演奏会そのものに2年近いブランクがあった上に、日本では
初めてで、そして初めて仕事をしながらの演奏会準備で
ただならぬ緊張をしておりました。
でも温かいオーガナイズ側の人々とオルガニスト達と
お客さん達に励まされ、思った以上に落ち着いて
演奏に向かえた。
もちろん、い〜っぱい課題も見えたけど、
自分がやりたい事もちょっとはできたような感じもした。
悪くないプログラムだったと思うし、何よりこの
機会に久々に一つのパイプオルガンと向き合って、
どんな音を作るか、オルガンがどう反応するかとか、
対話できたのがすごく楽しかった。
そして、つくづく演奏をしていかないと成長しないと痛感。
「生でオルガン聴いた事ない」という京都のお客さん達も
何人か名古屋まで来てくださり、
本当〜にすごく嬉しかったです。
この機会をくださったオルガニストの吉田文さん
(本当に素敵な方です!)をはじめとする方々、
ケルンからのご縁と応援してくださった方々に、
心から感謝しています。

演奏会が終わるとバタバタと学期末。
1〜2週間の間に、様々な学校関係の事務処理やら
依頼された原稿書きなんかに追われ、
12月に入るとバタバタとクリスマスの準備である。
20日に学校で比較的規模の大きなクリスマスの
キャンドルライトサービスを予定しているけど、
今年は3月に完成した新しいチャペルで、そして統合して
大きくなった学校の新しい環境で臨むという初めて尽くし。
にも関わらず運営側の体制が全然追いついてなくて、
そして今年も全体の企画と指揮指導をすることになり、
多くの人に協力をお願いをしたり、取りまとめたり、
不慣れなオーガナイズ関連の事にものすごく苦労している。
経験の無さなんだろうが、自分のセンスの無さに
結構げんなりしたりする。
たとえ長時間でも実際オーケストラの指揮をしたり
コーラスの指導をしている方が、やっぱり自分には
よっぽど合ってると思う。。
オーガナイズは演奏の数倍体力を使う。

そんな中で終業式やら、教会のクリスマス音楽礼拝で演奏したり、
なかなか頭の中も忙しい。
今週来週の会議とクリスマスのイベントの数々を乗り切れば、
23日の「21世紀の第九」出演と、25日のクリスマスオラトリオ出演。
第九の方は、大阪のシンフォニーホールで
佐渡裕の指揮である。
http://asahi.co.jp/event/sinfonie9/
出ることにしたはいいけど、何年も前に一度歌っただけの
そんなにファンになれない第九。今回は暗譜でないと、
ということで、最近道中はなるべく聞くようにしています。
当日はゲネもなさそうなので、どうなることやら。
25日の方は14時半から京都の府民ホールアルティ
(御所の横)にて。
クリスマスオラトリオ.jpg
http://kyotobachchor.asablo.jp/blog/2010/11/09/5487327

クリスマス当日にクリスマスオラトリオが上演できるのは
本当に楽しみである。
個人的に、第九を聴いてからクリスマスオラトリオを聴くと
「バッハっていいなあ〜」とじ〜んときてしまう。
色々な人に来てほしいなあ、と今回はいつもよりしっかり
あちこちで宣伝しています。
興味のある人は是非!
posted by jun at 22:52| フランクフルト ☁| Comment(0) | 演奏する。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月01日

ことのは

10月はめっきり更新せずにあっという間に
すぎそうなので、10月のうちに新幹線の中で
書いている。只今東京から最終に乗ったところです。
しかも、たっぷり6時間演奏会を楽しんだので、
非常に興奮してアルコールを入れながら
書いております。

9月の末に、諸々事情あって約半年間の仮住まいに
(と言っても徒歩10分くらいの場所)
引っ越しました。久々のマンション生活。
一階なのでさほどマンション感はなく、観光地でもある
神社2社に挟まれ、西陣にも近く周囲は織物関係の家が
並ぶ、なかなか良い場所である。そして川沿いなので、
水が流れる音がする!結構良いです。
ただし、バッハのカンタータの演奏会翌日に引っ越しで
ほぼ2日徹夜状態で、翌日からばっちり風邪をひいた。
文化祭シーズンだったもんで、その節は色々な
人に迷惑をかけてしまった。

10月は、結構あちこち動き回った月だった(と思う。)
従兄の結婚式で一度東京へ、翌週は
オルガンの講習会で長崎へ、その2週後は演奏会を
聴きに再び東京へ。仕事も何かと行事が多くて
忙しかった・・ような気がする。
今回は、チェロのソロコンサートを聴きに行ってました。
チェリストは上森祥平さん。
http://www.uwamori.jp/
親同士が知り合いで、
小さい時から知っていたので「すごいお兄さん」という
イメージが強い。いつの間にかどんどん活躍していき、
今では東京芸大で講師もされているとか。
3年前からバッハの無伴奏組曲全曲演奏会をされている
という話は聴いていたけど、今年やっと念願叶って
聴けました!
無伴奏を全曲というだけでもものすごいけど、
何と言ってもプログラム構成がとても面白い。
昨年度のプログラムが、無伴奏の間にマラン・マレの
「人間の声」や(チェロの前身、ヴィオールの名曲!)
現代の北欧の女流作曲家でカイヤ・サーリアホという
これもまた私のお気に入りの人の作品なんぞが
ちりばめられていて、聴きたくて仕方がなかった。
今年は「万の言の葉(よろずのことのは)」という
サブタイトルで2部構成(おそらく例年2部構成だと思われる)、
現代の作品を中心に音楽と言葉、音楽と歌の関係、
また音楽と日本(アジア)、ヨーロッパの関係をテーマに
6つのそれぞれの組曲に1曲ずつ小品をペアにして
構成された。
個人的な印象だけど、
1部の方はどちらかというと割合精神性の強い内容。
嘆きや叫び、明と暗のようなものが透明感をもって、
切々と訴えかけてきた。
2部になると一転、言葉が歌になり、言葉から
肉体的で直接的なものになり、エネルギーの度合いが
ぐっと増す。楽器と会場も一回り大きくなったような
感じさえした。それが、西洋と東洋の違いなのかも、
とも思ったけど、それはどうかわからない。
それにしても、何というパワー!
一部がそれぞれ2時間半ほどあるのだ。
昼の2時に開演し、約1時間の休憩を挟んで
第2部とアンコールが終了したのは8時過ぎ(!!)。
ものすごい。
だけど、ちっとも飽きなかった。
途中涙が出そうな瞬間とか、こっちまで飲み込んで
きそうな瞬間がいっぱいあった。

終演後挨拶をしに行ったけど、そこでも
すごいエネルギーがびんびん伝わってきた。
こういう事ができる人がいるなんて、
なんて素敵なんだ!
プログラムのセンスといい、挑戦する姿勢といい、
なんだかとても元気をもらえる。
是非今後もガンガン活躍してほしい。
そして、こういうパワーのあるエネルギーを是非
関西でもやってほしい(涙)!

後2週間で名古屋での自分のソロの演奏会である。
正直なところ、満足に準備できているとは
言えない。だけど、今日のような
演奏会を聴いてしまうと、「忙しい」と言って
甘えている自分が情けない。
あそこまでストイックに作品を追究していけるのか
わからないけど、是非目指したいと思う。
posted by jun at 00:09| フランクフルト | Comment(3) | 音楽を聴く。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月07日

悩めるとき

ヨーロッパ旅録の途中だったが、新学期が始まってしまった。
お盆前には帰国していた訳だけど、
クラブの試合引率やら、コーラス部の合宿だとか、
合間を縫って新しい人達との出会いがあり、初対面の音楽家の人達と
高知旅行をしたり、友達を訪ねに東京へ行ったり、
大学の同窓会ランチがあったり、甥とたわむれたり、
何だか休息する間もなく夏休みも終わってしまった。

ヨーロッパ旅行以来、とてつもなく自分の人生を考えてしまう。
自分は音楽をとても愛してると思うし、
しかもそれは自分が音楽とすごく主体的に関わっている時、
演奏している時に一番強く感じるのだと思うし、
それはオルガンという楽器で教会音楽であって、
考えたら自分がこよなく愛する音楽の世界は
日本に殆どない、ような気がする。
自分の興味の矛先は色々にあるけど、ヨーロッパで
生きた音楽に触れ、オルガンに触れるとやっぱり
自分の中の細胞が騒ぎだす。
ごとりと音をたてる。
何でよりにもよってこの楽器でこの世界なんだろうな。
日本には殆ど無縁の世界じゃないか。

仕事の具体像が見えてきて、その仕事で求められることや
その中で動ける幅や一緒に仕事をする人達が見えてきて、
尚更考える。
私の人生はこれでいいのかな。
もしかしたら自分の人生を変えるべきなのかもしれない。
自分は活かされていないような気がする。
もちろん、次の瞬間には思う。
ただの甘えと幻想を抱いたエゴの塊。
そして、何と自分は小さくて無力なんだと思う。

そういうジレンマにここ暫く、悩まされ続けていたりします。
職場の環境が今月から大きく変わり、
その事も悩む一因だったりする。
週末は久しぶりにコーラスの練習でした。
バッハのカンタータ nr.95
"Christus,der ist mein Leben"の、バッハ独特の修辞学の
現れ方に、歌いながらもビリビリしびれ、
彼のプロテスタンティシズムに畏れ入り、
ドイツ語はやはり美しいと思う。
オルガンでは久しぶりにトリオソナタを取り出し、
余す事なくぴったりとはめ込まれたパズルのような
精緻な美学感に、改めて惹き込まれる。
という訳で、今のBGMはノルウェーで聴いて
魅了されたバッハのヴィオラダガンバのソナタ、D-Dur。
なかなかいい演奏が見つかりませんでしたが、どんな
曲か、と思う人のために。ガンバの甘さに欠けるのと、
チェンバリスとが立って弾いてるのが気になりますが。
http://www.youtube.com/watch?v=pQ0KajToDu0&feature=related

同じ曲を、カザルスによるモダンチェロとピアノで。
http://www.youtube.com/watch?v=HtaErKfmIxs&feature=related

posted by jun at 00:11| フランクフルト ☀| Comment(0) | 音楽を聴く。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月26日

Villa Concordia Bamberg

villa concordia.jpg
バンベルク話も盛りだくさんになってしまう。
いくつかに分けないと収まらない。

何故バンベルクかというと、ケルンでの私のオルガンの先生が、
バンベルクに1年滞在している彼女の旦那をこの時期
訪れていたから。
「バンベルクはすごい素敵なところよ!」
ということで私も「行く!」ということになったわけです。
何故バンベルクかというと、
その旦那が物書きで、1年間アーティストインレジデンスという形で
奨学金を得てバンベルクのアーティストハウスで
執筆活動をしているから。
バンベルクに行ってびっくり。
マルガレータ(私の師匠)曰く
「ドイツで一番美しい街」。
まさにアーティストの創作活動のための街のような、
アクティブだけどアクティブすぎず、
美的だけど作られていすぎず、歴史と創作と芸術が
うまいバランスで調和している。
民家にしては整っていて、だけどスノッブさはなく、肩の力が抜けているが
意識が目覚めた感じも残されている感じ。
ケルンのような、刺激たっぷりだけど汚れも(いい意味でも
悪い意味でも)たっぷりな感じとはえらい違う。
バンベルクのDomstrasseがあまりに綺麗なので思わず
「こんな綺麗なDomstrasseがあるなんて」とつぶやいて
師匠に大爆笑された。
(ケルンのDomstrasseとは音大近くの、そして大聖堂近くの細い道だが、
工事だらけで犬のうんちだらけで、アルコールとドラッグに
病んだ人も多い)
villa concordia2.jpg
師匠の旦那、Kurt Kleiller(クルト・クライラー)は
シェイクスピア研究博士であり物書きで、
彼が今住んでいるアーティストヴィレッジの写真を
挟み込んでいるが、古いアルトバウの重厚な建物に
モダンな棟を接続させてある。
villa concordia3.jpg
12人のアーティストがこの家(と別棟もある)に住んで、
かなり豪華な全て揃った部屋と、
場合によってはアトリエだったりスタジオなんかも
割り当てられる。
クルトの場合は物書きなので、残念ながら書斎のある
35平米ほどの部屋だけである。
でも18世紀か19世紀かわからないが、昔の風情をそのまま
残した部屋の天井には天井画まではいかないが、
美しい装飾が飛び交う。
アーティスト達が共同で使えるキッチンや展示フロアや
リラックスフロア等、いろいろある。
そして美しい庭と、目の前には美しい川が流れ、
クルトは時々本当に川に飛び込んでいく。
ちなみに私もこの川で後日泳ぎました。

街のあちこちに、大聖堂やレジデンス、ミヒャエル教会等
歴史的で、そして本当に美しい建物達が
息づいていて、毎日散歩しても飽きない。
教会とかが特に多くあるのは旧市街だけど、そこは車も
走らない。アーティストハウスがある側なんかは
自然公園になっていて、川沿いの小道は
電灯もない。ので、夜はまっくらで星が美しい。
なのに、一歩歩いて駅の方へ行けば、
全てが手に入り、何不自由なく生活できるのだ。
地ビールも本当においしいし、旧市街には
「紅茶(とケーキも!)がすごくおいしいお店」とか
「コーヒー(とケーキも!)がすごくおいしいお店」とか
「オリーブが絶品なお店」とか、「ワインが良いお店」とか
そういうパリ的な繊細さがある文化がある。
モードはなかったかもしれないけど。。。
http://www.villa-concordia.de/index.html

5時スタートでバンベルクに9時半には上陸した私は、
まずは新市街で彼女とモーニングをし、
おしゃべりしながらディナーの買い物を手伝って、
荷物を置きにアーティストハウスへ向かい、
クルトと再会してからまず街をマルガレータに見せて
もらった。
お昼時には大聖堂であったオルガンの
ランチタイムコンサートを一緒に聴きに行き、
一度私が泊まるユースホステルへ荷物を置いてから
3人で古城へお散歩。
夜はアーティストハウスのお庭で
何人かのアーティスト達と一緒に持ち寄り&作った料理で
ワインと共にディナー。

ポルトガル人の作曲家は、偶然にも
ケルンの友人ドミニクが自分の教会に
コンポーザーインレジデンスで招聘したルイーズ。
ルイーズはダンサーの彼女とポルトガル料理を
ごちそうしてくれた。
途中から立体アーティストの(多分)アンドレアスも
ビールを持って合流し、寒くなるまで暗闇でも
外で6人で語り合っていた。


posted by jun at 01:24| フランクフルト ☀| Comment(0) | ドイツでの生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月23日

ケルン滞在

IMG_0638.jpg

8月1日 いよいよノルウェーからドイツへ移動。
トロンドハイム→オスロ→フランクフルトと移動し、
電車でケルンへ。
フランクフルトについたのは17時過ぎで、ケルンの19時半から
始まる友達ドミニクの演奏会に間に合わせる。
夏休みでミサのオルガン代行を頼んでいた彼は、
18時過ぎでも(彼の教会のミサは18時からある)電話で
つかまった。
(写真は、この彼の教会とオルガン。)
久々の再会をし、彼の教会の塔のゲストルームに荷物を運び、
彼の自室でお茶を飲んで一服。
ミサ終了に合わせて聖堂へ移動し、私は受付ガールに。
まだ頭がボケているにも関わらず接客。
いつもよりデリケートで女性的なドミニクの
即興演奏会は、相変わらずの素晴らしい内容。
演奏会の後は、懐かしい仲間達に新顔を加えて飲みに行った。
その後は仲間達の一人の家へ押し掛け、シャンパンを開けて
再会をお祝いした後映画鑑賞。帰ったのは2時頃だったか。

翌日から、学校に久しぶりに向かう。
実は幽霊学生のようになっているが、一応ケルンの
マスターに籍があったりする。居住地が日本になってるし、
とても勉強できてないんだけど、休学を活用したりして
気持ちの分まだひっかかってたりする。
とはいえもう折り返し地点まで来てしまっているので、
この夏で中間試験を受けないといけないという連絡を
教授からもらっていた。
もう休みに入ってるし、試験官になる教授達もいないだろうし、
大体全然試験の準備できてないし、もうこれまでか、と
諦めてたけど、ノルウェーでチェンバロの先生にその
話をしてたら、彼が試験官になってくれることに。
忙しい彼がケルンにいるのは2日ほどだけど、
実現するかわからない3日後の試験に向けて、短期集中練習に
取り組んだ。
直前までチェンバロを弾いていたせいか、
長らくオルガンに触れなかったせいか、オルガンの練習が
嬉しくてたまらない。
毎分発見があって、リラックスして、
久しぶりに時間を、楽器を存分に楽しんでいる感じ。
試験用に1時間ほどのプログラムを組み、レジストレーションを
色々試し、気持ちが充実していた。
チェンバロの先生がケルンに帰って来た夜の翌朝
電話をして、試験の時間を決める。中間試験には後一人
試験官が必要だということがわかり、途方にくれると
「ちょっと待って、後で電話する」と。
2時間後、「見つけた!」と電話がかかってきた。
その日の午後3時から試験開始。私の古いオルガニストの友人も
聞きにきてくれ、試験官はチェンバロの先生とヴィオラの先生。
試験でこれほど程よい緊張感とレラックス感溢れてたのは
初めての体験だった。
最後まで楽しかった。もちろんたった3日の練習だから
完璧とはとても言えなかったけど。
どこまで公平な評価かわからないけど、なんと最高点を頂き、
すっかりバケーションモードのヴィオラの先生も
「楽しかった。ありがとう。」とご機嫌で自転車で
走り去って行った。

実は、この日はこの後も本当にいろいろあった。
感情的なアップダウンがあまりに激しくて、
その晩から翌日はロクに物が食べられなかったりした。
色々、現実に直面する時期だったのかもしれないし、
(それにしては)ちょっと刺激が強かったけど
先に向かう何かしらの示唆だったりスタートだったの
かもしれないし。
短かったくせに、ケルン滞在ではいろいろあった。
久しぶりに色々な人に会ったし、新たに出会った人もいる。
いつになくいっぱい話をした友達もいるし、一度険悪に
なってしまった友達もいた。
今までと全く違う関係を見つけていかないといけない人も
いれば、新しい関係を期待される人もいた。

そして週末には、師匠と彼女の旦那がいるBamberg(バンベルク)へ!
私が朝一で行く!と書いたら「駅まで迎えに行くよ、一緒に
朝ご飯食べようね」と。
「どこか安いホテルとかないか知ってる?」と書いたら
「予約しておいたよ。自転車も借りられるよ。」と。
なんか、涙が出そうな優しさである。
続きは次回。


posted by jun at 14:00| フランクフルト | Comment(3) | ドイツでの生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

出会い

IMG_2294.JPG

前回はノルウェーの講習会をざっくり概要だけという
感じだったので、今回は心にひっかかった事柄なんかを。

私のたどたどしく恐ろしく不自由な英語のおかげで、
アメリカ人とかイギリス人とか、英語オンリーの人達とは
さすがにあまり意思疎通ができなかったけど
(もちろん、全て私の問題。英語やらないとな、本当に。)
教授陣とは殆どの人がドイツ語ができたし、
ドイツ語圏の人達が幸い多かったのと、北欧圏の人の多くが
話せなくてもドイツ語を理解する人達が多かったおかげで
講習会の最終日には英語で話してもらって私はドイツ語で話をするという
コミュニケーション方法を見いだしたりなんかした。
ちょっと遅かったが。。。

私はチェンバロコースだったので、私にとっては
初めてチェンバロの扉を叩いた感じで、毎日がエキサイティング。
他の受講生のレッスンをひたすら聴く時間は、もちろん面白くて
勉強になったけど、結構疲れたりもしたけど。
オルガンとは全く別の指の感覚と聴覚と美的感覚を必要とするので
やっぱり何かと壁にぶちあたりまくってる感じが常に
つきまとっていたけど。
アンサンブルでも、初心者というのと英語の壁に、
あんまりこっちからガンガンせめていくことは
できなかったけど、楽しかった。
印象に残っている人達を少し紹介。
Wieland Kuijken(ヴィーランド クーイケン)
ヴィオラ・ダ・ガンバの講師の先生。
私は古楽が好きだけど、もちろんまだ知識も全然ないので
無知丸出しでお恥ずかしですが。
今年72歳にもなるガンビストで、息子が日本で弦楽器製作をしている、
とかで本人も日本ファン。(正確に言うと、日本人女性ファン。)
私の名前の漢字の意味まで知ってたし!
講習会中、オフィシャルな演奏会以外はずっと甚平を着て、上からベストや
セーターをはおる、おかしな、だけどキュートなベルギー人おじいちゃん。
口数は他の教授達に比べると少ない方だけど、なごむ!
初日の講師陣達のウェルカムコンサートでさりげなく弾いた
ガンバのソロに、私は思わず涙してしまった。
講習会中のご飯時など、よく一緒だったりしたので
専門楽器でもないけど仲良しになって好きになってしまった。

講師以外の人の実名はさすがに伏せておきます。
オーストリア人のバロックギターとリュート奏者のKウス。
キャラが面白くて、多分一番仲良しになった。
オーストリアのインスブルックで活動しているらしく、
自身が演奏してるグループの
リュートコンチェルト(3本のリュートの為に書かれた音楽)の
CDを頂きました。
なんともセンチメンタルで繊細な響き。ゲストのバイオリニストが
目立ちたがりなのか、メインのリュートを食ったジャケット写真
でしたが。
何が面白いって講習会に来てたくせに、しかも演奏活動も講師も
してるくせに、彼は一週間で一度も演奏をしなかった!
(もしかして一度くらいはしたのかもしれないけど)
誰よりもよく寝、誰よりもよくフィヨルドに泳ぎに行き
(寒くないのか)、他の楽器のレッスンによく出没して
誰よりも目一杯バカンスをしていた。
リュートを始める前に、数学やらゲルマニスティックを勉強してたり
したので、やたら博学だったり。
サッカーでは全力でキーパーをして、終始全員のマスコット的
存在だった。面白かった。

フィンランド人ヴィオラダガンバ奏者のMヤ。
私もアンサンブルで彼女と一緒に演奏したけど、
一人レベルの違う演奏をしてた。眼鏡をかけてキツそうな
印象で、クールでだるそうな話し方をして、
見た目で20代頭くらいかと思っていた。
舞台に乗ってもダントツで目立つ。
眼鏡をとって髪をアップして、いつものジーンズと違って
スカートを履いたりしたらやたら美人で、
とにかく目立ちまくってた上に、他にいいガンビストがいなかった
おかげで彼女が終始弾きまくってた。
才能あるなあ、仲良くなりたいなあ、と思いつつも
近寄り難かったけど、最終日に英語とドイツ語の
ちゃんぽんで会話ができることが分かってから、予想以上に
急接近した。最後は同じ部屋に泊まって、実は35歳である
なんていう衝撃告白や、元々はチェリストだったけど
腕の故障でやめて今はオフィスで働いているとか、
だけどこの講習会で、やっぱり音楽の世界に帰りたくなってしまった
とか、恋愛話だとか、
なんだかいろんな話をした。
私は彼女に密かに憧れてたのに、彼女が私に
私の他人との接し方が素敵だ、と言うのにまた
キュンときてしまった。
かっこいいなあ、また会いたいなあという
男前な美女でした。
(こんな書き方したら怪しいかもね。)
私がチェンバロ弾けるようになったら、是非彼女と弾きたい。

基本的に私は、音楽をこよなく愛してるけど
音楽をしてる人間にもとても興味があるのだと思う。








posted by jun at 01:52| フランクフルト | Comment(0) | 演奏する。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月17日

2010年の夏

IMG_2298.JPG

更新しなかった期間最長記録を更新してしまったのかも。
心身共に動きが激しくて、ここまでなかなか
来れませんでした。

しばらくヨーロッパへ旅をしておりまして、
先週木曜に帰国しました。
3週間弱、移動日を除けば2週強の旅だったけど、
いっぱい色々な事があって、感情の触れ幅も大きくて、
今まで以上に色々な事を考えて、
帰国してからも時差とは関係なく眠れず、それが
苦痛にはならないくらい考え事に耽ってました。
簡単にまとめると、自分の人生についての
思考に陥っているという訳です。

さてさて。
旅について、いくつかに分けて記事にしようと思います。
7月末に、8日程ノルウェーのトロンドハイムの
近くでバロック音楽とバロックダンスの講習会に参加して
いました。(正確に言うとバロック以前も含む)
ケルン時代からバロック音楽は大好きで、でも残念ながら
オルガンの出番はさほど多くないので、聴く事の方が多かったの
ですが、本当に好きで、
「好きな人ができたらいっぱい見たい、聴きたい」と
同じ感覚で気分はいつもリンクしていました。
この講習会のチェンバロの講師がケルンのチェンバロのプロフェッサーで、
私は一度もレッスンを受けたことはなかったけど、
彼の事は入学前から知ってて、2ゼメスター目に
私がメシアンの「主の降誕」全曲演奏会をした時に聴きに
きてくれて、演奏会後にお昼をごちそうして
「君はチャンバロを弾くべきだ」と口説かれた。
それ以来会う度に「いつ始めるの?」と聞かれてたけど、
私は始めたばっかりのオルガンの勉強に手一杯で、
結局できず仕舞で帰国してしまった訳です。
しかし帰国して就職してから
オルガン自体弾く機会が全然なくて、
バロック音楽も京都ではなかなかアクティブな状態で
触れ合う機会が少なくて、
今回の講習会に誘われた時に
予定は全くしていなかったけど、行きたい気分が
ぐっと高まったわけです。

開催場所が、オスロから乗り換えでトロンドハイムという
ノルウェーの北西、そしてそこから電車で1時間ほど
行ったところから車かタクシーでさらに5分程走った
フィヨルドのほとり。。。という
アクセスが決して良いとは言えない場所だったので、
無事に着くか本気で心配だった。
私の英語は中学生以下だし、(聞くのはなんとなくわかるんだけど)
オーガナイザーの説明もかなりアバウトだったし、
電車の駅には駅名が見あたらないし、車内放送は全然聞き取れ
なかったし。

講習会が始まる前日の夜中に着く便で、
2人部屋で申し込んでいたので、顔も名前も知らない
アメリカ人が眠る部屋にこっそり入って
翌日からのスタートに備えた。

私はチェンバロで申し込んだけど、講習会自体は
チェンバロの他バロックバイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、
バロックリコーダー、リュート、声楽、ダンスの計7種目が
並列的に、そして総合的に催されている。
午前中は基本的にそれぞれの楽器毎のレッスン、昼食後は
バロックダンス、午後はアンサンブルセッション、
夜はコンサート。
アンサンブルセッションは、参加者(計40名ほど)が任意に
声を掛け合ってグループを作り、練習したり
レッスンを受けたりする。
参加者はプロ級の人から初心者までいろいろ。
人数もその時によってマチマチらしい。
地域の寄宿学校を貸し切って使っているような感じで、
同じ場所に寝泊まりし(ツインもしくはシングル)、みんなで
一緒にご飯を食べ(おいしい!噂では、今年より料理のレベルが
格段にアップしたらしい。ラッキー)、目の前のフィヨルドと
とんでもなく美しい空を眺め、色々な話をし、
ノルウェー語を少し学び、音楽にまみれて、たまに踊り、
ものすごくハイレベルな教授陣も一緒くたに、
一度も敬語なるものを使うこともなく、
一部で恋も芽生えちゃったりして、ある晩はみんなで
超真剣サッカーなんかをやってしまったり(人生初サッカー)。

とりあえずはざっくりした説明と美しい空の一部を。
(もっと美しい瞬間は沢山あったけど、生憎
カメラを持ち合わせていなかった。)

posted by jun at 00:45| フランクフルト ☔| Comment(2) | 演奏する。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月29日

触れ合い

まず始めに宣伝ですが、
2010年11月14日(日)15時半から、
名古屋の五反城教会というところで
オルガンソロコンサートをします。
というか、弾かせてもらいます。
「名古屋オルガンの秋」という、オルガニストの吉田文さんが
オーガナイズされるコンサートシリーズで、
弾かせていただくことになりました。
IMG_2282.jpg

この間の日曜日に名古屋の会場を訪れ、
楽器と触れ合って来ました。
オルガンに限らないと思うけど、
楽器にはそれ自体要求度が高くて、「こういう響き」
「こういう音」と、弾いてもらいたがっているものを
要求してくる楽器と、弾く方が音色や音や響き等を
発掘して引き出してやらないといけない楽器がある。
このオルガンは後者の方で、
始めのうちは正直「困った!!」という感じ。
プログラムに予定してた曲はどれも楽器に
合っている感じがしない。
楽器を見たらインスピレーションが湧いて
プログラムも一気に決まるや、と思っていたけど
混乱と焦りで結局最終決定はできなかった。
なんだか自分がひどく無能な気がしてしょうがなかったけど、
そんなものなんだろうか。
IMG_2284.jpg
近況がてらに、楽器をもう一台。
名古屋へ行く前日、
思い立って縁のある楽器屋さんに電話したら、
即日立ち寄ることに。その日のうちに決めて
約3週間チェンバロをレンタルさせてもらうことに。
本当は買いたいんです、楽器。
帰国以来オルガンが全然触れないので、自宅で
ピアノにはないタッチの練習がしたくて
クラヴィコードかチェンバロかなあ・・と思っているの
ですが、楽器はやっぱり高いので。。。。
しばし探す時間とお金を貯める必要があるのです。
あんまり楽器のことよくわかっていないので。。
分かる人、是非教えてください!!
写真のチェンバロは即日搬入してくれ、何とか自宅で
ちょっと楽器に触れます。
が、殆ど学校にいるので、思ったほど沢山触れない
のですが(涙)。
今週にはテスト期間に突入するので、(少し時間ができる)
それを楽しみにしていたりする。
posted by jun at 22:38| フランクフルト | Comment(0) | 演奏する。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。