2009年11月05日

スパイス

51Mc1pPOsnL._SL500_AA240_.jpg

気分は引き続きMarais。
部屋に戻ると大抵かけてます。
が、癒しではなくややスパイシーな刺激を求めているときに
おすすめの音楽をご紹介。
John Cageのプリペアドピアノのためのソナタ5。
プリペアドピアノというのはピアノの弦の間にネジや消しゴムなんかを
差し込んだりして改良(?)されたピアノのことで、Cageはこれを開発して
かなりの数の作品を書いた。
プリペアドピアノを作るためのガイドみたいなのもあって、実際の
ところかなり厳格に指示されているらしい。
YouTubeなんかで、ちょろっとプリペアドピアノも
作ってる過程も見れたりなんかする。
昔は「半分破壊されたピアノ」なんて認識してたけど、
モダンも聴くようになった今、彼の作品を聴くと
なんと、さほどアヴァンギャルドには聞こえない。
むしろややソフトな感じさえする。
ドイツから帰国するときに、CageのCDも何枚か買って帰ったが
なかでもお気に入りがSonata5。
私が持ってるのはこのCDではないけど、これはなんだかジャケットも
よさげなので。
音の迷路感と、プロペイドピアノが出すアフリカ的なパーカッション感、
スピード感と緩慢感が結構やみつきになる。
倍音グイグイでなかなかハマります。
スパイスが欲しい人に。

今一年生(高校)の方の授業で、無謀にも「クラス全員でボレロを演奏」
なんてことをやっている。
一年生の音楽クラスは一クラスなんと50人近くいて、しかも音美からの
必修選択なのでクラスのムードは小学校か猿山的な感じなのである。
さらに何故かうちの学校には楽器がピアノ一台と電子オルガン一台以外なく、
50人一部屋の何ともならない条件から考えた
苦肉の策。
想像していただけるかわからないけど、それはそれは
ハードな授業でございます。
リコーダーと指揮棒片手に歌ったり叫んだり走りまわったり。
それとは対照的に2年生選択音楽というのは少人数でこじんまりと
している。
当然2年生のクラスの方が楽器経験者の割合が高いけど、
このCageの音楽を両方のクラスで聞かせると、不思議なことに
1年生の方が斬新でいい反応が返ってきたりする。

明日あさっては保護者面談。
我がクラスは49人もいるもんで、両日昼から夜までぶっつづけで
面談だったりする。
喉が痛くても風邪なのか喋りすぎなのかさえわかんない。
心身共に忙しい毎日である。
【学校の最新記事】
posted by jun at 00:23| フランクフルト 曇り| Comment(0) | 学校 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月01日

今年一番の音楽

多忙な週が続く。
最近は土日も仕事な事が多かったりする。
平日は授業に加えて個人面談が休みにぎっしり入っていたり、会議がやたら
多かったりする。
本日は保護者懇談会なるものがあり、偉そうに保護者を囲んだ昼食会で
いろいろ話をしたりなんかした。
教職は私の憧れの仕事では決してなかったし、半年以上経つ今も
「おいらがこんな事してていいのかな」的に感じることだって結構ある。
だけどその場になると、結構熱く高校生達や保護者にいろいろ語ってたりする。
一瞬自分が何かの役を演じているような気分になる。
そして自分がその場でしている事の重みを感じたりする。

懇談会の後はクラブのOB会会議に顧問として顔を出す。
80に近いおじいさんから活きのいい50前のおじさんやら、
会議と言えどタフな会である。
夜はわざわざ心斎橋まで出向き、Macのレッスンを受ける。
そう。早くMacをちゃんと使えるようになりたいのである。
もともと機械に全然強くない子が、機械オヤジから親離れするために
初めてMacに乗り換えたので、本当にちゃんと使えるようになりたいのである。
京都から多忙の中大阪のミナミまで出るのは結構な
負担だけど、本当にちゃんと使えるようになりたいし。
(いや、今の自分のレベルが低すぎるというだけなんだけど。。。)
というわけで、早速覚えた(Windowsでは出来ていたんだけどね..)技を
使おう。
Marais.jpg

ここ最近激しくツボに入っているCDを紹介。
今は亡きガンビストであるSophie Watillonが演奏するMarin MaraisのCD。
友達に教えてもらってCDもパソコンに取り込み、以来
ヘビーローテーションになっている。
ガンビスト、つまりヴィオラダガンバ(フランス語でヴィオール)の
演奏だけど、胸にざーっと染みわたる。
涙が出た。
音を通してアーティストの音楽魂がずきずき流れ出している感じがする。
カラフルでエネルギッシュ。繊細で痛い。
すごい力で心に訴えかけてくる。
CDの曲順とかも最高。一枚でパーフェクトだと思う。
仕事で疲れた心を潤します。



posted by jun at 00:14| フランクフルト | Comment(3) | 音楽を聴く。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月26日

Wechsel(転換)

実に5ヶ月ほど、書いていなかったようです。
ドイツ語でUmstellung(ウムシュテルング)というのですが、
何かが大きく変わることを言います。
4月以降、まさにこのUmstellungがあまりにビッグで、自分の
ライフスタイルというのが、まだ自分の中に取り込めず、イメージも
できなかったようです。実際に生活していたのですが。

夏休みもすぎ、2学期(なんて言うだけで、学校の人間なんだ!て感じがすごく
する。いやだなあ。)も先が見えてきて、
やっとちょっとは学校ってものに慣れてきたようなそうでもないような
気がしなくもない。

このブログも、あんまり開設している意味ないなあと思う時期もあったのですが、
何か生まれ変わるまでは、まだとりあえず続けようかと思ってます。
ひとまず、少しだけ以前より余裕が出てきたのかなあ、という証に
帰ってきて自宅で音楽が聞きたい!というか、本当に音楽が心に染みるように
聴けるようになった。夏前は聞き流すのが精一杯だったような。
余裕がないって恐ろしい。

本当は紹介したい音楽があるのですが、実は夏に新しいパソコンを購入して、
全然使いこなせていない。。。
というのも、Macデビューしてしまっています。
メタルボディMacです。
画像の保存なんて初歩的なことさえまだこなせてないけど、
(だから写真とかでCDの紹介ができない)
とりあえず結構満足してしまっている。
基本、機械系には疎いので、大して使えなくても機械に詳しい人ほど
ストレスに感じない、、、と思う。
たとえ未だに・・・を点と書いて変換しないと出せなくても。キーボードに
あるんだろうか。・・・を多用していただけにキーボードですらすら点を
打てないのは少し悲しい。
近況をいろいろ報告したいけど、睡魔に襲われてしまっているので
近々また更新することにしよう。
うん。





posted by jun at 23:14| フランクフルト 曇り| Comment(0) | 日本での生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月02日

気がつけば、いつの間にか一歳年を重ねてました。
お祝いのメッセージをくれた皆様、
本当にありがとうございます。
そして、そういうのに関わらず、
日ごろより支えてくださっている皆様に
感謝しています。
こういう時に、そんな支えの力を感じます。

仕事が始まってから、なんと一度も更新していません
でした。
忙しいってのが主な理由だけど、
それだけでなく、
大きな環境の変化に、自分のスタンスを定めるのに
まだしばらく時間がかかる感じがする、ということ。
その過程を書いてこそのブログなんだけど、
それがあまりにしょーもないような気がして
筆がストップしてしまったのでした。
実際、仕事が始まってから自分の、
特に音楽との関わり方を大きく変えざるを得なかった
というのが最大の理由。
それを何とか変化させたい、今のままでは
ダメだ・・・というフラストレーション。

とはいえ、高校生はかわいい。
びっくりするくらい幼くて、授業ではいらっとする事も
多いけど、基本的にはすごくかわいい。
担任を持ち、クラブの顧問2つ、部署2つ掛け持ちで
「新任で未経験」と言うと大概の人にびっくりされる
けど、高校生には親しみを持ってもらえる
から、ある意味今が華なのかもしれない。

今日は、学校帰りに面白い対談を聞いてきた。
帰国以来初めて、久しぶりのアカデミックな刺激を
受けた。
京大の人文科学研究所での人文研アカデミー
今年度第4回は
岡田暁生氏と片山杜秀氏の特別対談
テーマは「21世紀の音楽批評を考える」。
2時間超の対談だったけど、手狭な会場は満員。
個人的に意識を持っていたテーマに、
こういうレベルで公に討論なされたことに
(問題意識を持たれるまでもなく、この
分野ではとっくに解決されていて、
私個人の意識レベルの話だと思っていた)
新鮮な驚きと、岡田暁生氏の話しっぷりを久しぶりに
聴いた懐かしさと、なんだかいろいろ
最後まで目(耳)が話せなかった。
最終的に、片山氏がばっさり
いろんな疑問に明快なナイフを入れ、
全く潔かった。
見地が何かと私の思う事と似ていて、
アンチクラシックな変なひねくれた位置から
始まったスタンスとか、
変に共感してしまった。
そして番外編だけど、
会場で、かつて私に陰ながら少なからず
影響を与え、一時は研究室に入ろうか
考えた時期もあった、評論家の伊東信宏先生を
数年ぶりに見かけ、恥ずかしながら声まで
かけてしまった。
後で後悔したけど、それでも彼の名刺が手元に
あるだけで、なんだか満足してしまっている私。
posted by jun at 23:23| フランクフルト | Comment(1) | 学校 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月03日

受難節に。

Membra Jesu Nostri.jpg

いよいよ、明日が入社式。
本当は1日入社だったけど、系列学校が
そこら中で入学式をしていて
学長が挨拶に来れない、という理由で
入社式が他より遅い。
今日、また少し学校に行き、仮設音楽室の準備室で
山積みの段ボールとCDの山を検分していた。
前任の先生がどうやら過去40年分をそのままにして
去ってしまったようで、
「捨てていいから」って、区別して仕分けして
破棄する大仕事を、
あっさりどっさり押し付けられてしまった感大アリ。
会う先生それぞれに、「1年目から担任なんて・・・」
とものすごく気の毒そうに見られるけど、それなら
なんで充てたんだか。
生徒だけでなく先生達も野放しにされているらしく、
引継ぎもガイドも何もないところから、
未経験の人に「担任を」なんて、無茶すぎる。
来週水曜の入学式で、オルガンで奏楽が
任されているものの、
式次第はまだできていないのだとか。
当然のことながら、打ち合わせもまだ。

今日、準備室の山を仕分けしていて、
(大体は見通しがついた、と思ったら更に
倍以上の山を見つけたので、結局そこからは
やる気が失せたんですが)
40年前に使われていたような古びた楽譜群や教科書、
聞く気があまりおこらないような教材CD以外に
いくつか面白いCDも見つけた。
とりあえず自分のために、こっそり持ち帰って
家で聞いているところだけど、
その中の一枚。
最近、メールやスカイプでやりとりしている
ケルンの友達と話題になっている作品。
あのバッハに強い影響を与えたオルガニスト、
ブクステフーデ(Buxthehude)の
Membra Jesu Nostri
丁度今の受難節の時期にふさわしい、
ブクステフーデののカンタータ。
邦題は「わたしたちのイエスの四肢」。
日本語訳題はなんともいただけないけど、
音楽は素晴らしい。
紹介している録音はレネ・ヤコブ(Rene Jacobs)
指揮、Concerto Vocaleによるもの。
残念ながら日本では受難節はほとんど感じられない
けど、今週から来週末にかけては、ヨーロッパの
あちこちで受難曲や受難にまつわる音楽が
演奏されるはずである。
私も一人寂しく家でバッハの「マタイ受難曲」を
かけてはいるのですが。
ちなみに受難の金曜は来週。
そして12日の日曜がイースターである。
この時期、やはりドイツが恋しい。ケルンが恋しい。
(オルガニスト、教会音楽関係者にとって、
受難・イースターはクリスマスに並ぶ、もしくは
それ以上のイベントである。)
posted by jun at 00:01| フランクフルト | Comment(3) | 音楽を聴く。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月31日

新生活への導入

花冷えの数日から、今日ようやくちょっと暖かく
なりましたね。
入社直前にして、今日新任の先生のための、系列学校全体の
講演会というものがありました。
私立なので、教学理念と教学体制、そして
創立者について2時間ほどお話を聞く、という形。
キリスト教学校ながらにして、先生の中でのクリスチャン率が
非常に低い今、確かに必要なのだと思います。
日本で普通の学校に行って生活していると、キリスト教的
精神とはやはり馴染み薄いでしょうし。
私自身は、キリスト教度の大分高い生活を過去4年送っていた
ので、精神の部分はさすがにすんなり入ってくるのですが、
私立の学校とは全くご縁がなかったので、
スケールやら何やら、びっくりすることが多いです。
まず、教職員の多さ!
同系列で2大学、4中・高校に1小学校、1幼稚園まであり、
生徒及び学生数はトータルで4万弱。
専任教職員は1800名を超えるのだとか。
今日の講演会は大学であったのですが、知らない間に
新しい、しかもゴージャスな校舎が出来ており、
本当に、くどいけど貧乏学校にしか縁がなかった私には、
びっくりすることばかりですよ。
講演会の後に簡単な立食形式の顔合わせ会があり、
校長先生から同期にあたるこの秋新任の先生を
紹介されました。
一人は8年教職のキャリアがある世界史の先生、もう一人は
一週間前に大学を卒業したばかりの体育の先生。
いよいよ、始まります。
さすがに授業案を練らないと。。。。
と、焦りを感じながらもなかなか上がらない重い腰。
私、大丈夫かな。





posted by jun at 17:58| フランクフルト | Comment(0) | 日本での生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月27日

日常のこと

3月に入り、更新率が上がったかと思うとまた
下がってしまいました。
毎回内容のあることを書こうと思うと筆が鈍ります。

今週はやや忙しい。
4月頭の入学式で350人ほどの新入生と父兄を迎え
オルガン(電子オルガンだけど)を弾くので、
何を弾くかに頭を悩ませている。
そもそも、まだ決まってないのも問題なんだけど。
新任の先生の顔見せでもあるし、
オルガン演奏としてある程度期待されているのも
感じるけど、何しろ15歳の子供たちが300人以上も集まって、
しかも親までいて、静聴なんてできるわけがない。
当初はちゃんとしっかりしたオルガンの曲を
用意していたけど、7分なんてとても我慢してもらえないと
踏んで、ここ数日でプラン変更することに。
そして、次の日曜に何弾くかも決まってないし、今月中に
教会100周年記念誌に寄せる原稿も提出しないといけない。
まだ白紙なんですが。
授業プランはいまだ一切立っていないし。
大分前から読み始めたキース・スワニックの
Teaching Music Musicallyもいまだ最後まで読み終わってないし。
なかなかいい事書いているのですが。
充実した音楽の授業では、本質的にどういうことが
教えられるべきか、的な事を書いているロンドン大名誉教授の
本ですが、内容は大教Y野ゼミに結構近い。
ただ、邦題がいまいち素敵でない。
『音楽の教え方』。
こんなこと書かれたら、なんとなく手に取りづらくないですか??
って思ってしまったのですが。
まあ、買ったんだけど。

最近、姉と甥によく会う。
会うっていうか、向こうが訪ねてくれる。(まあ、
事情があって、だけど。)
2歳半のガキんちょだけど、毎秒お腹が痛くなるほど
面白い。
男の子っていいなあ。
大声で歌を歌って、私がオルガンを弾くと、椅子に
よじ登ってオルガンのストップを一つ一つ消していって
くれる。
そして笑顔で「音が出ないね」という。
家に来ると、会って数秒でダッシュで絵本を持ってきて
「読んで〜」と言って私のひざの上に座る。
後ろから頭かじりたくなるくらい、かわいいです。
夜には家中彼のおもちゃだらけになるけど。


posted by jun at 00:22| フランクフルト 曇り| Comment(2) | 日本での生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

日常のこと

3月に入り、更新率が上がったかと思うとまた
下がってしまいました。
毎回内容のあることを書こうと思うと筆が鈍ります。

今週はやや忙しい。
4月頭の入学式で350人ほどの新入生と父兄を迎え
オルガン(電子オルガンだけど)を弾くので、
何を弾くかに頭を悩ませている。
そもそも、まだ決まってないのも問題なんだけど。
新任の先生の顔見せでもあるし、
オルガン演奏としてある程度期待されているのも
感じるけど、何しろ15歳の子供たちが300人以上も集まって、
しかも親までいて、静聴なんてできるわけがない。
当初はちゃんとしっかりしたオルガンの曲を
用意していたけど、7分なんてとても我慢してもらえないと
踏んで、ここ数日でプラン変更することに。
そして、次の日曜に何弾くかも決まってないし、今月中に
教会100周年記念誌に寄せる原稿も提出しないといけない。
まだ白紙なんですが。
授業プランはいまだ一切立っていないし。
大分前から読み始めたキース・スワニックの
Teaching Music Musicallyもいまだ最後まで読み終わってないし。
なかなかいい事書いているのですが。
充実した音楽の授業では、本質的にどういうことが
教えられるべきか、的な事を書いているロンドン大名誉教授の
本ですが、内容は大教Y野ゼミに結構近い。
ただ、邦題がいまいち素敵でない。
『音楽の教え方』。
こんなこと書かれたら、なんとなく手に取りづらくないですか??
って思ってしまったのですが。
まあ、買ったんだけど。

最近、姉と甥によく会う。
会うっていうか、向こうが訪ねてくれる。(まあ、
事情があって、だけど。)
2歳半のガキんちょだけど、毎秒お腹が痛くなるほど
面白い。
男の子っていいなあ。
大声で歌を歌って、私がオルガンを弾くと、椅子に
よじ登ってオルガンのストップを一つ一つ消していって
くれる。
そして笑顔で「音が出ないね」という。
家に来ると、会って数秒でダッシュで絵本を持ってきて
「読んで〜」と言って私のひざの上に座る。
後ろから頭かじりたくなるくらい、かわいいです。
夜には家中彼のおもちゃだらけになるけど。


posted by jun at 00:22| フランクフルト 曇り| Comment(3) | 日本での生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月11日

ドイツの映画は好きだと思う

来月からそれどころでないし、と
最近頻繁にDVDを借りて見てます。
昨日は、やっとLost in Translationを見たけど、
書きたいのはそれじゃない。

帰る直前にドイツのテレビで流してたのは知ってたけど、
時間がなくて見られなかった。
数年前の映画ですが、「素粒子」。
51t5QeJ5fwL._SL500_AA240_[1].jpg
フランス人のミシェル・ウェルベックの小説
「素粒子」がオスカー・レーラーによって映画化
されたもの。ドイツ名、Elementarteilchen。
簡単に言えば、2人の異母兄弟の人生模様を描いた作品。
が、見ていてすごく痛々しくなる。
愛!愛がない!

私の勝手な印象ですが、ドイツ映画って人間の生々しい
部分に迫った作品が多い気がする。
性や愛や欲望や生や死だとか。
そして一見ノーマルに見えた、精神的に蝕まれた部分だとか。
その、ごく日常的にありそうな部分のリアルさ、
痛ましさ。
「es」で主役を演じるモーリック・ブライドプトロイが
兄弟の兄を演じてますが、いいです。
決してハンサムではないのですが。
そしてこの話でかなり重要な役を演じるマルティナ・ゲデック、
(Das Leben der Anderen、マーサの幸せレシピ)
声も雰囲気も特徴的なこの人、キャストを読まずに見て
彼女を発見すると何故かちょっと嬉しくなる。
映画については、こちらからもどうぞ。
http://www.espace-sarou.co.jp/soryushi/

そして、大分以前に見た映画ですが、ドイツ映画関連で。
青い棘」。
51OXAmAE1kL._SL500_AA240_[1].jpg
1927年、ベルリンで実際に起こった
「シュテークリッツ校の悲劇」という事件を映画化したもの。
アヒム・フォン・ボリエス監督。
成年前の若者の危うさと沸き立つ若さの魅力、
エネルギー、感情。
おそらく、事件そのものの背景だったろう
あういう年頃だからこそ存在し得る、
ギリギリのラインが美しく描写されていると思う。
何より、主演達の魅力だと思うんだけど、
ダニエル・ブリュール(グッバイ・レーニン)、
アンナ・マリア・ミューエ、アウグスト・ディール。
それほど話題になった作品ではないのかも
しれないけど、個人的にはまた
見てみたい。

最近思いますが、私は映画見るの、どうやら
だいぶん好きみたいですね。
映画は目的ナシにでも見られます。
多分、「趣味」に書けるんじゃないかと思います。
うんちくを語りたいわけでも、評論がしたい
訳でもなく、泣きたい、とか「感動したい」
とかでもなく、ただ「見たい」。
結果として何かしら自分の中に反響があるのですが。
ドイツ映画、好きだと思うのですが、
ドイツ映画が好きなのか、ドイツだからなのか、
言葉のニュアンスが英語のよりずっとわかるから
なのか、結局のところわからない。
posted by jun at 22:46| フランクフルト 曇り| Comment(2) | 映画とか。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月10日

リニューアル

linden.jpg
生活の基盤が変化しているので、
ブログもやっとリニューアル。
実は立ち上げてからずっと、前回のデザインを使っていた
のですね。
サイドに色々、自分の好きなものの写真を入れていたの
ですが、設定がうまくマッチするデザインが
なかなかなくて、結局ずっと変更されることがありませんでした。
今回のでもうまく反映されなかったので、結局
削除されるハメになりました。だもんで
随分シンプルになってしまったので、
内容で充実させていかないといけませんね。

帰国してから2週間以上が経つわけですが、
4年以上日本を離れていると、いろいろギャップが
あるのに気付かされます。
4月から新社会人。学生から教師。
色々なチェンジがある訳で、当然衣類も大きなチェンジが必要に
なるのですが、例えば衣類。
日本に帰ってきてまず、全体に横並びなのが気になるに
しても、(みんな同じように見える)
ファッショナブルさ、社会全体の「見た目」重視思考に
改めてどきっとさせられる。
ドイツでは合理主義思考というのか、洗濯に強い、寒さに強い、
経済的!みたいな感じが服選びの基準になりがちで、
社会人でも基本的にカジュアルなスタイルが目立つ。
(というかドイツは基本的にお洒落さは非常に少ない。)
日本の女の子は、アクセサリーにもブラウスにも
そんなに気を遣ってるのね〜、わ〜すご〜い!って
初めは驚き半分、冷やかし半分だったけど、
2週間も経てば、ケルンでガンガン着ていて持って帰って
きた服はどうも、着にくい。
布地が・・・とか、光沢が・・・とか、
毛玉が・・・とか、細かい事が気になる。
年齢も日本ではドイツにいるよりずっとはっきり
意識させられるし、TPOや年、身分に合わせた服装も
日本の方がより求められていると思う。
面倒くさいしお金もすごくかかるけど、
2週間いれば、それなりの美学もやっぱり理解できる。

冒頭の写真はオランダ人のバロックチェリスト、
ガンビスト(ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者)、そして
指揮者でもある
ヤープ・テル・リンデン。(Jaap ter Linden)
今週金曜に友達と、彼のバッハの無伴奏を聞きに行く
予定です。
実は、彼のこと全然知らなかったのですが、
アンティクワ・ケルンでも弾いてたっぽいですね。
そして彼が弾くアンサンブルのメンバーに、私が
最近気に入ってる、名前を知ってる数少ない演奏家達の
名前が入ってるので
期待高まってます。
演奏会予定は以下の通り。

3月10日-11日 19:00 浜離宮朝日ホール
3月13日 19:15 京都コンサートホール 小ホール
3月14日 厚木市文化会館小ホール

興味のある方はこちらもどうぞ。
http://www.nihonoranda.jp/ja/events/item/340




posted by jun at 00:36| フランクフルト 曇り| Comment(4) | 日本での生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする